風の吹く町
尚翔がそれを人差し指でつつく。

その瞬間、
可憐は吹き出してしまい、
尚翔に抗議をした。

「もう、変な顔に
なっちゃったじゃない。」

「可愛いからいいよ。
それに、可憐が可憐の
ままでいてくれたなら
俺はそれでいい。」

「ナオ…ありがとう。
嬉しいな。」

尚翔はちょっとだけ微笑んで、
可憐の頭を撫でた。
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