風の吹く町
すると、こう返ってきた。

「あんたね、
こっちも受験で忙しいの。
チョコなんて後々。
その時間を勉強に当てなさい!
…なんてね、本当は
応援してあげたいのよ。
2人の事。
だけど、これで
万が一って事が
あったら困るじゃない。
受験が終わったら
いくらでも協力する。
だから、それまでチョコはお預け。
きっと尚翔くんだって
解ってくれるよ。」

「…かな?」

「受験生に
バレンタインは無いのよ。」

「だよね。」

「受験終わったら
一緒に作ろう。」

「解った。」

いつしか、2人の間には
深い友情が芽生えていた。
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