風の吹く町
尚翔は自分のクラスの前で
立ち止まり、言った。

「…可憐?」

キョロキョロと辺りを見回し、
可憐の姿を探す。

可憐はそこで廊下側の窓から
廊下に向かって顔を出した。

「ここだよ♪」

可憐は手を振る。

「おぉ、居た。」

尚翔は可憐の姿に気がついて、
教室の中に入り、可憐に近づく。
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