風の吹く町
着いたのは隣のクラス。

「洋祐(ようすけ)~、可憐~、いるぅ~?」

七海が友達の名前を呼ぶ。

「へーい。」と声がしたと思うと、
1人の男がやってきた。

「あれ?今日可憐は?」

「休み。」

「あらら、どうしたの?」

「昨日、雨に濡れて
帰ってたみたいだから、
風邪引いたんじゃねぇの?
…ってか、そいつ誰よ。」

「転校生。
倉田尚翔くんって言うの。」

「へぇ、俺は村上 洋祐。
よろしくな。」

「よろしく。」

「もう1人、萩原可憐っていう
女の子が居るんだけどね。
風邪で休みなら仕方ないか。」

「そうだな。」

そんな会話をして、
尚翔達はクラスへ戻った。
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