ひまわりの咲く庭~風の吹く町 次世代編~
それで諦めたのか、
今度は双子に話しかけ始めた。

「ねぇ、双子ちゃんの
どちらか英語見せて!」

「残念、
僕らは遅れてるから
役には立てないよ。」

「なぁんだ。」

「自力でやるしかないわね。」

「皆薄情よね。」

「他人の力を
借りようとするから
そうなるのよ。」

「むぅ~。」

そのやりとりが面白くて、
図書館だというのに
双子はクスクス笑ってしまった。
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