出会い


何回目かの選択授業の時

休み時間に

彼があたしの隣の席に座ってきた

字上手いね

上手くないよ

俺のも書いてよ

えー書けないよ〜

こんな会話をした気がする

あたしはすっっっっごく緊張していた

この時から

彼の存在はあたしの中で

気になる人から

すごく気になる人になっていた

いや、こんだけ緊張して

恥ずかしくてドキドキしてたから

好きだったのかも

だけどあたしはまだ

自分の気持ちに気付かなかった
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