エージェント・レイ‐狂人の島‐
一旦船から離れたものの、シャチは執拗に追跡を続ける。

発砲を続けるレイ。

だが水中のシャチに、然程効果は望めない。

あの巨体、あの体力、あのスピード。

とても拳銃で仕留められるシロモノではない筈だ。

「チッ…!」

レイが腕時計に目をやる。

ミサイル発射時刻まであと10分。

このままシャチを振り切れなければ、このまま私達はミサイルの焼却処理に巻き込まれてしまう!

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