エージェント・レイ‐狂人の島‐
ケリをつけるといっても、相手は見ての通り銃弾を受けてもビクともしない怪物だ。

どうやって倒せばいいのか。

時間はもう5分もない。

不安げな顔で見つめる私に。

「心配するな」

私の髪をクシャッと撫でて、レイは不敵な笑みを浮かべた。

そしてブットパックから何かを取り出す。

…それは、2本のダイナマイト、そしてオイルライターだった。

確か井戸のある村に向かう途中の小屋で、採石場の発破用ダイナマイトを入手していた事を、私は思い出していた。

< 120 / 130 >

この作品をシェア

pagetop