エージェント・レイ‐狂人の島‐
「次に奴が食らいかかって来た時が勝負だ」

レイは導火線を短く切ったダイナマイト2本、そしてライターを私に渡す。

「俺が拳銃で奴の気を引く。アシュリーはダイナマイトに火をつけて、奴の口の中に投げ込め」

「…ええ!」

強く頷く私。

一発勝負だ。

失敗すれば二度目はない。

このままシャチの餌にされるか、ミサイルで島ごと吹き飛ばされるかのどちらかだ。

「…いくぞ!」
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