エージェント・レイ‐狂人の島‐
「イエスとノー半々ってとこだな」

レイはそんな答えを返す。

「この島に、特殊な生物兵器の類を持ち込んだ奴がいる…俺はそれを回収し、こんな事態になるのを未然に防ぐ為に送り込まれたんだが…遅かったみたいだな」

「……」

生物兵器。

やっぱりこの島の人達が暴徒化したのは、井戸水にその生物兵器を混入されたせいだったんだ…。

「でも、何でこの島にそんなものが…?」

呟く私に、レイは視線を投げかける。

「それは君が一番わかっているんじゃないか?」

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