エージェント・レイ‐狂人の島‐
小走りに走りながら、レイと私は署内の廊下を進む。

署内の複雑な廊下。

曲がり角を曲がったところで。

「っっっ!」

突然カッターナイフを手にした警察官が襲い掛かってくる!

恐らくはこの署内で事務職をしていた女性警察官。

その目は他の暴徒達と例外なく白濁していて、私達を見ているのかどうかすらわからないまま、手にした凶器で斬りかかってくる!

それを。

「下がってろアシュリー!」

レイは躊躇なく撃った。

入手したショットガンではなく、拳銃で的確に眉間へのダブルタップ(二連射)!

糸の切れた操り人形のように、女性警察官は力なくその場に崩れ落ちた。


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