【連作】そらにかなでし〜平安朝禁断恋草紙②〜
「先だって、父上のおっしゃっていたこと……まことにございますか」

ちりちりと、胸を焦がすその思いは、近頃一の君を大いにお悩ませになって、心やすくお眠りになられることの、すっかり少なくなったかの君にございます。

「姉上が、その……二の宮様の妃になられるというのは……」
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