そのコップは空(ソラ)だった。


「須川?どうした?」


どうしよう…正直になんか言えない。


だからと言って、忘れましたなんて…。



「ほーい、ノートありがとう!」


黒住くんが私の机に自分のノート置いた。



「お前、やっぱり須川のノートを見ていたのか。」


「まぁね♪万事休すの時の手段だから。」


そんな…黒住くんが庇って…。


黒住くんを見ると、黒住くんは私にニッコリ笑いかける…。



ごめん…私のせいで…。



私ってなんでこんな足手まといなんだろう…。





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