そのコップは空(ソラ)だった。
「なんであんなことしたんだよっ!!!」
誰かの怒鳴り声が聞こえる。
放課後、下校しようとげた箱に向かうと
黒住君と他の女子がいた。
あの英語のノートを借りに来た女子だ。
「なんでって?
こっちが聞きたいよ。
あんたは須川さんのなんなのよ?!」
「俺はあいつのクラスメートとして言ってるんだよ!!」
黒住君がいつになく怒鳴る。
黒住君の怒る姿…初めて見た。
「は?ただクラスメートでそこまで怒る?」
女子の眉間にしわが寄る。
どっどうしよう…。