そのコップは空(ソラ)だった。




「ふえ…?」



「遊園地のジェットコースターでも乗ろうぜ?


ちょースカッとしたい気分。」


黒住くんは寝っ転がったまま言う。



「えっ…あっ…ちょっと待って…」


「日曜日忙しい?」


「…ううん。」


「じゃあ、約束。」


「はい…。」



そんな…遊ぶ約束しちゃった…。


どうしよう…今からドキドキしちゃってる…。



私は黒住君の顔を見ることができなかった。








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