そのコップは空(ソラ)だった。
私自身可愛くないからダメだよぉ…。
顔を洗い、歯磨きをし、食卓に座る。
親は共働きで家には私一人。
食事が喉を通らない。
でも、あっちでお腹がグーグー鳴ったら黒住君に悪いからちゃんと食べなきゃ。
私は無理やり、食べ物を口に押し込む。
「うぐっ…」
喉に詰まらせて飲み物を一気に飲んだ。
あっ、ちょっと時間ヤバいかも。
私は一番自分に似合う服を着始めた。
鼓動がどんどん高まっていく。
そんなときに考えてしまう。
本当に私でいいのかな?って。