そのコップは空(ソラ)だった。
「黒住君と…遊ぶって…思っちゃったら…
緊張して…食べたもの…全部吐いちゃって…」
…こんなこと言ったら…イヤだよね?
不快に思うよね…
「私…無理だよぉ…。」
その場にしゃがみ泣きじゃくる。
「黒住君の…彼女になれない…
そんな責任重大なこと…私なんかじゃ…出来っこないよ…」
私はふさわしくない。
彼にはもっとふさわしい人がいるはず。
「俺って…そんなスゴイの…?」
目を開くと黒住君が真剣な目で私を見る。
私は大きくうなずいた。