そのコップは空(ソラ)だった。



「黒住君と…遊ぶって…思っちゃったら…


緊張して…食べたもの…全部吐いちゃって…」



…こんなこと言ったら…イヤだよね?


不快に思うよね…




「私…無理だよぉ…。」


その場にしゃがみ泣きじゃくる。



「黒住君の…彼女になれない…


そんな責任重大なこと…私なんかじゃ…出来っこないよ…」



私はふさわしくない。


彼にはもっとふさわしい人がいるはず。




「俺って…そんなスゴイの…?」


目を開くと黒住君が真剣な目で私を見る。


私は大きくうなずいた。



< 123 / 258 >

この作品をシェア

pagetop