そのコップは空(ソラ)だった。
だけど、テスト近いから借りられない。
…ちょっとここで読むぐらいなら良いよね?
私は本を手に取り、空いている席に座った。
ひゃぁ、この本の続編が読めるなんて…♪
読み始めようとするとページを開きその世界に入ると
隣から話声が聞こえた。
「えー?いいじゃーん?」
「ダメだってば。公共の場だよ?」
どうやらカップルらしい。
うーん…うるさい。
「ほら、周りの人が迷惑してるでしょ?
あんまり騒いじゃダメだよ。」
男子のほうはちゃんとマナーがあってよかった。
女子はムスッとした顔でその場から立ち去る。