そのコップは空(ソラ)だった。
私は屋上でボーっと考える。
小テストの範囲のプリントの勉強をしたけど
全然頭に入ってこない。
「うおっ!お前が先に来るなんて早いなぁ!」
黒住君は屋上に来て、すぐさま寝っ転がる。
「んで、今度はどうした?」
「へ…?」
「お前の悩んでいる顔と困っている顔は見なれた。」
バレバレ…みたいだなぁ。
私はふと疑問になったことを口にした。
「恋ってなんなんでしょうね…」
「なに?お前、好きな人でもできたの?」