そのコップは空(ソラ)だった。



「お前はいいよなぁ。頭が良くって。」


「そんなっ…!私は勉強してるから…っ!!」


「あー!その言い方、俺が勉強してないって言ってるみたいじゃん!!?」


「えっ…ごっごめんなさいっ…!!」


「いや…実際、勉強してないし…。」


うししといたずらっぽく笑う黒住君。


彼の笑顔を見ると心が落ち着く。



不思議だ。


彼を見てると感情がいろいろ変わる。


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