そのコップは空(ソラ)だった。
目が覚める。
あれ…ここ…。
「目が覚めた?保健室よ。」
保険の先生が優しく声を掛けてくれる。
「あっ…すいません。」
私は起き上る。
「まったく、風紀委員だからって男のケンカの中に入ろうとしちゃ危険よ。
今度から気をつけなさいよ。」
「はい、すいません・・・。」
私…気を失ってたんだ…。
先生にお礼を言い、保健室を出ると
向かいの柱に寄りかかっている黒住君を見つけた。