そのコップは空(ソラ)だった。
「大丈夫か?」
「うん…ごめんなさい…。」
「お前は謝らなくていい。さっきの男子たちにはちゃんと叱っといた。」
「ありがとう…。」
やっぱり黒住君がいなきゃ風紀委員の仕事は務まらないや…。
「ありがとう…。」
「おう!」
ニッコリ笑う黒住君。
私たちは教室に向かうとなぜか皆が迎えてくれた。
「おお!風紀委員カップルじゃん!!」
「聞いたよぉ!さっき気を失った須川さんを黒住が抱えて保健室に行ったんでしょ?
なんか少女漫画みたーい!」