そのコップは空(ソラ)だった。


「ヒューヒュー!そのあとどうなったんだよ!」



「べつになんもねぇよ。てか、俺ら付き合ってねぇよ。」



盛り上がるクラスにぴしゃりと黒住君は言った。



「はぁ!?付き合ってんじゃねぇの?」


「一時期な。でも、別れた。」


黒住君は興味無さそうに席に着く。


あれれ…私が別れたいってお願いしたほうなのに


こうきっぱり言われると…寂しい…。


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