そのコップは空(ソラ)だった。


「あの…」


糸電話をしようとした理由。


それは彼の本音を聞きたいから。


顔を見て上手く話すことできない私は


糸電話ならうまく話せるんじゃないかって…。



「なんで…恋人…つくらないんですか…?」


彼は思いもしなかったのか彼は目を真ん丸にする。



「だからお前のせいじゃ…」


「なくても…っ!…教えてください…」



関係ないって言われるのは分かってる。


でも知りたい。


少しでも君の役に立てるなら。


凍りついた何かが溶かすことが出来るなら…。


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