そのコップは空(ソラ)だった。
「なぁ、していいか?
てか、あんたは何回もしてんだからいいだろ?」
強制的かよ。
まぁ拒む理由はない。
「いいけど、俺がするんでいいか?
女からしてくるのはあんまりいい気分がしない。」
「おお!!出た~!プレイボーイ!!」
"キャッフ~ィ!"となぜか雄叫びをあげる。
「いいぜ!んで、どんな顔すりゃいい?」
「へ?顔って…普通の顔。」
すると杉浦はヘラヘラした顔から
急に真面目な顔になって俺が吹いた。
「違う違う。目つぶれ!」
俺は笑いをこらえる事が出来なかった。
杉浦は俺に従って目をつぶった。
やっぱり綺麗な顔をしている。
俺はちょっと見とれてしまった。
なぜか鼓動が高まる。
俺はそれをバレないように
唇を重ねた。
「ぷっはぁー!!!」
唇が離れたあとに
杉浦は大きく深呼吸をする。
やっぱり素人って
息を止めてるんだな。
「さんきゅ~!
なんか市川の唇柔らかったな。」
フヒヒと笑う。
「これであたしも大人の仲間入りだ☆」
はいはい。
貢献できて光栄です。