そのコップは空(ソラ)だった。



「もぅダメ~。」


私はその場に倒れた。


「おっおい!大丈夫かよ…!!」


「うん・・・。」



苦しい・・・。


こんなに頑張ったの久しぶりかも・・・。




見上げると夜空に星が輝いていた。



「ほんとだ。星…きれい。」


「だろ?」


黒住君はフフッと笑う。



「ここまで走ってきたの?」


「うん…。」


「おつかれさま。」


「うん…。」


呼吸が落ち着くと


また星がきれいに瞬く。



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