そのコップは空(ソラ)だった。
初めて聞く本音。
私は黙ったまま、瞬く星を見た。
「だから、お前が俺のことを探してくれて嬉しい。」
彼は夜空から私に目を移した。
「えっ…あっ…」
「お前、戸惑いすぎ。」
プッと笑い出す黒住君。
「えっと・・・」
私は思った事を言った。
「黒住君は…そう思っているかも…しれないけど…
きっと黒住君のことを…想ってくれる人が…現れます。
だから…」
「お前は俺のこと想ってくれないの?」