そのコップは空(ソラ)だった。
えっ・・・
彼は笑顔から真剣な目で私を見る。
「おっ…想います。」
「サンキュッ♪」
そう言ってまた人懐っこい笑顔を見せ
私の頭をポンポンっと撫でた。
「わぁ…///」
私は恥ずかしくって目をそらす。
辺りが暗くて見えにくいと分かっているけど
私の照れている顔を彼に見好かれてしまいそうだ…。
「糸電話…ちゃんと繋がってるんだな。」
「えっ?」
「お前、俺が昇り山の桜の木の下に居るっていう手掛かりだけできただろ?」
「うっうん。」
「だからすげぇと思って。
糸電話ってダテにならないな。」