そのコップは空(ソラ)だった。


「黒住くん…!」



彼を見て、私の目に涙がたまる。



黒住くんに甘えたい。


だけどダメ…。



「須川は出来っから!心配すんな!」




「でも…」



唇が震え出す。




目に溜った涙が今にも流れ落ちそうだ。


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