そのコップは空(ソラ)だった。


久しぶりに感じる…彼のぬくもり。


もう彼に触れる事さえ無いのか…。



「また会えるって」


彼は優しい口調で言った。



「気休めでしょ…」


可愛くない私はついいじけてしまう。


彼の気が変わってまた帰ってきてくれればいいのに…。



「会えるよ」


彼は断言する。


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