そのコップは空(ソラ)だった。


「お前が頑張るなら俺も頑張ろうと思って」


それだったらこの学校で頑張ろうよ。



なんで離ればなれになっちゃうの…。



納得が行かない。


私は彼をギュッと抱き締める。


もう離したくない…。



ごめんね…自分勝手で…。



「ごめん」



彼は私を離す。



「じゃあ、元気でな」



彼は笑顔で私に手を振り、校門へと駆けて行き姿を消した。


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