そのコップは空(ソラ)だった。



「だから、ごめんな。


あたし恋してみたいんだ。」



「それだったらいいさ。


存分に初恋を楽しめ。」




そして、男という狼の存在を


存分に知るが良い。




「お前、良い奴だなぁ~!」


彼女は笑って俺の肩をバシバシ叩く。




まぁ、こいつには良い勉強になるだろう。




男は誰だって


狼(本能)が潜んでいるのだから。







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