そのコップは空(ソラ)だった。



「はい♪」


奴の笑顔が見える。



良かったな。




思い通りになって。





ちょっと切なくなってくる。









俺は盗聴器から耳を離そうとすると



盗聴器から叫ぶ声が聴こえた。




「えっ…ちょっ…やめ…」



え!?



俺は耳を疑う。




「いいだろ?


もぅ付き合ってんだから。



ずっと我慢してたんだから。」




男の息遣いが荒い。




「いやっ!!やめてっ!!」



がさがさと騒音が聴こえる。





やっぱり言わんこっちゃない!!!!







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