そのコップは空(ソラ)だった。


風紀委員は地味なクセしてやる事が面倒だからだ。



学校生活の規則・マナーなどこの学校の人間が持っていないもので縛られるのが嫌だからだ。




私だって生徒会に入っているから面倒だ。


だが、この前の休み時間に先生に頭を下げられたらやるしかない。




でも男子が決まんないんじゃなぁ…。




「黒住、風紀委員やらないか?」


先生は一人の男子に聞いてみる。


黒住くんは私の隣の席でいびきをかいて寝ている。




「黒住ー?せんせー呼んでるぞー?」


男子がケラケラ笑いながら黒住くんを起こす。



「んんー?あー?」


目をこすり体を起して大きく伸びをする。




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