そのコップは空(ソラ)だった。
「お前、学校に来てもいっつも寝てばっかりでつまんないと思わないか?」
「んー若干ー。」
「お前に合う委員会があるんだ。」
「だから委員会はイヤ~。」
「風紀委員だ。」
「なんだよー"フーキイイン"って。」
「この学校に革命を起こす委員会だ。」
先生の言葉にぱちりと黒住くんの目が開く。
そして、体を起して立ち上がった。
「なんじゃそりゃ?」
「この学校を思うがままに変えられるんだよ。」
先生の言葉に気付けば目が輝きだす黒住くん。
風紀委員ってそんな委員会じゃないと思うんだけどなぁ…。