そのコップは空(ソラ)だった。
「…風紀委員からの知らせは以上ッスー。」
っと彼はがたんっと音を立てて座った。
「つーか服装をきっちりしろだの言うのにその風紀委員がちゃんとしないとか~。」
男子が先程の内容と黒住くんの服装を指摘する。
確かに黒住くんは金髪でワックスを付けて耳にはピアスを開けて学ランの下にはパーカーを着て…etc…
みたいな感じで規則とは反していて、男子が言いたいのは分かる。
「ふっふっふっ☆残念だったな、風紀委員の命令は絶対なんだ♪」
彼は男子の言い分に笑顔で返す。