そのコップは空(ソラ)だった。


「人のこと言う前に我が振り直せよー。」


「んーそのうちな♪」


「おい風紀委員しっかりー。」


彼らの会話に周りは笑い出す。


すごいなぁ…なんで容易に人の中に溶け込めるのだろう…。



憧れの彼にほんの少し近づけたのはいいけれど


彼の偉大さに圧倒されて逆に自分の惨めさを感じてしまい萎縮する私だった。














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