そのコップは空(ソラ)だった。


「なんか良い方法ねぇかな?」


「校内中に…公共物破壊禁止の貼り紙を…貼るとか?…」


「奴らがそんな貼り紙見ると思うか?」


「・・・・・。」



じゃあ、いったいどうすれば・・・。



「ここは君たちの力を見せてもらうしかない…。」


「へ?」



会長の目がきらりと光る。




「校具等破損のないような指導的役割を果たすのが風紀委員の役目。


さっそく風紀委員の顧問に風紀委員の呼びかけを提案するか。」



そう言って、席を立つ。



「そっ…そんなっ…!これ以上…私を…!」


私は止めようと声を上げるが彼はもぅここを出て行ってしまった。



これ以上…私を…惨めにする気ですか・・・?














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