黒か白
〜第9章☆意識〜
幼なじみの麻衣が
早く元気になるよう
無意識に
折り紙で鶴をおった。



早紀ゎ
どうでもよかった。


ただ
ただ
麻衣の事で
頭がいっぱいだった。



美由ゎ
毎日毎日
麻衣のお見舞いに
行った。


麻衣の母親ゎ
なかなか意識が
戻らない麻衣の
姿を見て
泣いていた。


美由ゎ自分のせいだと
毎日
自分を責めた。


『麻衣…
ごめんな…』


自然と涙が
流れた。


『麻衣…』


美由ゎ麻衣の
手をギュっと
握った。


その時
手がピクっと
動いた。


『麻衣!麻衣!』


『…何泣いてんだょ。』

小さい声で
麻衣がしゃべった。


麻衣の意識が
戻った。

『私のせいで…』

美由ゎ
泣き崩れた。

『バカだな…』

麻衣がボソッと
つぶやいた。


『今日何日?』

『14』


『一週間も
寝てたんか〜
寝不足だったんかな。』



いつもの
麻衣だ。


本当に良かったと
美由ゎ
心から思った。
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