時 空 堂
┣未来
「痛たたたたっ」
急に鈍器に殴られたような痛みに襲われ、気がつくと別の場所に居た。誰かの部屋のようだった。
「ん?えっ、ここ・・・、どこ?」
あの白髪の女が言ってたことが本当なら、私は未来へ来たはずだけど・・・。
「まさか未来に行けるなんて、ありえないってねー。さっきのは夢?いや、でもじゃあ、この部屋はどこなわけ?」
独り言を呟く。誰もいない部屋。あたりを見回すと、部屋の隅には洗濯物の山、台所には作りかけの料理が置いてあった。
一体ここはどこ?見回してみたけど、確実に私の知らない部屋。
ふとテーブルに目をやると、新聞があった。なにげなく手にとってみた。