時 空 堂

┣襲撃


 俺達は誰にも助けを求めることも、助けられることはなかった。それだけ人気のない場所だった。

 数分の時が経ち、アタッシュケースを移動させていた男がもう一人の男に、声をかけた。

「終わったぞ。撤収だ」

「おまえらそのまま俺達が車に乗るまで、動くなよ。少しでも妙な動きをしたら、撃つ」

 そう言いながら、男たちは車に向かった。

「早くしろっ」

 あっという間に男たちは、車に乗り込み走り去って行った。ほんの数分の出来事だった。

 車には何もなく、空っぽだった。
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