時 空 堂
慌てている俺とは反対に、淡々と冷静な言葉を言われ、俺は一つずつ答えて言った。
「・・・はい。お願いします」
電話を切ったあと俺達は無言で座り込んでいた。どちらからも話し掛けることはなかった。
電話の後すぐ、遠くから複数のサイレン音が聞こえ、あっという間にサイレン音と共にパトカーが複数現れた。
「あっ、あなたたちですか?大丈夫ですか?」
三人の警官が、篠原と俺を囲み、二人の警官が車へと歩み寄った。
その間も何台かのパトカーが来て、静かだったこの場所は、一気にうるさくなった。