時 空 堂
「おいっ、何を今さら・・・。怖じけづいたっていうのか?せっかく成功したっていうのによ」
ふっと顔を上げると、桜田は眉間にシワを寄せて、こちらを見ていた。懐中電灯の光が怪しく光りつけていた。
「怖じ気づいたわけじゃない。今、成功したって俺達は逃げ続けなくちゃいけないんだ。精神的に追い詰められる。だったら・・・、なぁ」
「ふざけんなよ。今更遅いんだよ」
俺の言葉を遮って、桜田は怒鳴った。
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