時 空 堂

 恐る恐る、鏡を覗き込んだ。そこに映っていた私は、十七歳の私ではなく、二十五歳の私だった。

「そんな、・・・嘘でしょ」

 派手な化粧は私の顔からなくなり、幼さがなくなった私は、大人びていた。

「ありえない、未来に行くって本当なわけ?十七歳のまま行くわけじゃないんだ」

 私は鏡に映った自分の顔を見ながら、話していた。夢なのかと思い、頬をつねる。痛みはある。頭の中はいっぱいいっぱいで立ちくらみがした。

「わけわかんない。私どうしたらいいわけ」
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