時 空 堂

「あっ、ごめん、怒った?」

 俯いている刹那を、恐る恐る覗き込んだ。

「せ、刹那?」

 ついさっき、耳まで真っ赤だった刹那は、真っ青な顔をしていた。呼吸が荒い。

「ちょっ、刹那、大丈夫か?」

「えぇ、ちょっと頭痛がするだけ」

 呼吸が段々乱れるのが、目に見て分かる。

「刹那横になれよ、奥に行ったら寝れるんだろ?ほらっ」

 そう言って刹那の手を引いた。
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