時 空 堂

「本当に大丈夫か?」

「えぇ、大丈夫」

 刹那は俺の目を見て答えた。俺はその言葉を信じ、両手を刹那から離した。

「じゃあ、クロ。あとは頼んだからな」

 姿の見えないクロに向かって、声を発する。

「あぁ」

「刹那、ゆっくり休めよ。明日また来るから」

 そう言うと、刹那はニッコリと笑った。

「じゃあ」

 俺はゆっくりと時空堂を出た。
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