時 空 堂

 ここまでしたら、分かるだろうと思っていた。

「だーかーらー、どーこーにあるんだってー?それパントマイムか何かかー?」

 まさかの反応だった。少し酔いが冷めてきた。

「ここだって。今俺が触ってるところ」

 そう言いながらベタベタと触ってみせた。

「はぁ?」

 目を細めながら、友達は近寄ってきた。そして俺の近くに手を伸ばしてきた。
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