時 空 堂

 軽く風呂に浸かり、すぐに就寝した。

 日中特になにもしていないからあまり疲れていないのに、自然と眠れた。

 目が覚めると、まだ外は薄暗かった。

「早く起きすぎたなぁ」

 外を見ると、太陽が昇りかけで、山の方が少し明るかった。

 空の色がなんだか無性に切なくて、散歩でもしながら少し眺めたくなり、上着を羽織り外へと向かった。
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