時 空 堂

 ・・・というか、ここは必要な人間にしか見えないはずだから、この青年は時空堂が必要な人間なんだろう。

「していないわ」

 刹那が答えると、あからさまに青年は肩を落とす。

「そうですか。・・・あ、あの雑用でも、何でもしますんで」

「いらないわ」

 バッサリと言い切る刹那に、青年は再び肩を落とす。
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