時 空 堂

 たんたんと仕事をこなしているようだった。体調が悪いだろうに、大丈夫なんだろうか。

「はい。って、えーっと、何かのアンケートですか?」

 ・・・こいつ天然?拍子抜けした。

「過去にでも、未来にでも行ける場所。それだけです。それ以外に何もないわ」

「本当に行けるんですか?」

「えぇ」

「すっげぇ。じゃあ、お願いします」

 目をつぶり、何故か気をつけの体勢になり、止まっていた。何なんだ、こいつ。
< 170 / 426 >

この作品をシェア

pagetop